全国高校野球選手権(夏の甲子園)が終わって、プロ野球ドラフト会議が始まる前に、決まって話題になるのがプロ志望届。
誰が提出したとか、しなかったとか・・・やはり気になりますよね。(笑)
古くは甲子園の決勝で熱戦を繰り広げた田中将大投手と斎藤佑樹投手。
準優勝投手の田中将大投手はプロ志望届を提出し、高卒でプロ野球の道へ。
片や優勝投手の斎藤佑樹投手はプロ志望届を提出せずに、早稲田大学へ進学。
今では比較するのが申し訳ないくらい人気と実力で差がついてしまいました・・・。(汗)
今回はこのプロ志望届について色々と調べてまとめてみました。
プロ志望届とは
プロ志望届とは、プロを志望する日本の学生が所属する連盟に提出する届出書類のこと。
高校生は日本高等学校野球連盟に、大学生は全日本大学野球連盟に提出することが義務付けられています。
ただ、学生であっても、軟式や準硬式などの他の連盟に所属していれば必要ありません。
また、社会人や独立リーグに所属の選手にはそもそもプロ志望届という概念はありませんね。
ちなみに、プロというのは、日本野球機構(NPB)のみならず、国内の独立リーグや海外、日本女子プロ野球機構も含まれます。
プロ志望届は誰でも提出できるの?
プロ志望届の提出が義務付けられているのは、日本高等学校野球連盟に所属する高校生、全日本大学野球連盟に所属する大学生だけです。(当然、翌年3月卒業見込みの人)
いずれにも所属していない選手は提出する必要はありませんし、そもそも提出することができません。
例えば、陸上のサニブラウン・ハキーム選手が高校を卒業して野球に転向することになったとしても、プロ志望届を出す必要はありません。
しかし現実問題として、野球の実績が全くないサニブラウン・ハキーム選手をドラフトで指名することは考えにくいですね。
【関連記事】 → サニブラウン・ハキームの国籍は?生い立ちや家族は?彼女は?
また、前述した通り、社会人や独立リーグ所属選手はプロ志望届を出す意味がありません。
プロ志望届の提出期限は?
毎年、全国高等学校野球選手権大会終了後の8月下旬に受付を開始します。
そして、ドラフト会議開催日の2週間前に締め切れられます。
2015年の場合は、10月22日の2週間前の10月8日が締め切りでした。
プロ志望届提出者高校生一覧(合計78名)
プロ志望届提出者大学生一覧(合計81名)
東北学院大学に本田圭佑(投手)という名前の選手がいますが、ドラフトで西武が指名を検討しているようです。
実際に指名されたら、当初は名前でマスコミが騒ぎそうですね。(笑)
プロ志望届を提出しないとどうなる?
プロ志望届を提出しなかった者は、大学進学もしくは一般企業就職希望者とみなされ、
プロ野球のドラフト指名を受けることができません。
(当然、各球団も指名ができません。)
2015年は高校生78名、大学生81名の合計159名がプロ志望届を提出しています。
共に数名ですが、提出期限に間に合わず、NPBドラフト対象外となっている選手も・・・。
ただし、国内の独立リーグのトライアウト受験目的であれば、締切日以降の提出も認められるので、そのケースかもしれませんね。
次回ドラフト対象になるのは何年後?
プロ志望届を提出しなかった選手、あるいは、提出しても指名されなかった選手が、次回ドラフト対象になるのは何年後でしょうか?
大学進学した場合は4年後
社会人入りした場合は3年後
大学から社会人入りした場合は2年後
のドラフトまでプロ転向はお預けということになります。
なお、プロ志望届を提出しながらドラフトで指名のなかった高校生に限っては特例が認められます。
国内の独立リーグ在籍者は、高校卒業の翌年度(=1年後)から、ドラフトの対象となることが可能になっています。
自費による1年間の野球浪人をする必要がなく、独立リーグに腰掛け?で所属し、NPB昇格目指して野球に専念できる訳です。
将来性のある伸び盛りの高校生がプロ志望届を提出する場合のメリットですね。
ちなみに、ドラフト指名拒否で浪人した場合は、1年後、つまり翌年ドラフトの対象となります。
まとめ
高校生・大学生のプロ野球志望者にとって不可欠なのがプロ志望届。
大学進学や社会人野球ではなく、プロ野球選手として今後は生きていきますとの宣言書ともいえるもの。
田中将大投手と斎藤佑樹投手とでは、すでにドラフト前に雌雄は決していたんでしょうね。